デジカメ片手にこだわり探求 by
Vol.3 風土に感謝 川上果樹園 02/05/04
Vol.1 物づくりのこころ ヒノキの三代工房
Vol.2 自然の恵み 献上茶の河村園


長野県上田市の川上果樹園さんを訪ね、お話を伺いました。


こんな小さなりんごの実が
真っ赤なりんごに育つには・・・。
静岡市(インタビュアーの住まい)から、国道52号線を北上さらに清里・佐久を経て上田市に走ること5時間。(夜中に出発の日帰り強行軍)国道より高台に上がったところに川上果樹園さんがありました。

私(以下青字):今日はお世話になります。いつもおいしい果物を送っていただいて、家族一同喜んでいます。今はさくらんぼの最盛期のはずなのにお邪魔して申し訳ありませんでした。


川上さん(以下黒字);こちらこそいつもありがとうございます。幸いなことに今日だけ休みにしていたんです。明日からまた収穫しますのでご心配なく。

ではお言葉に甘えて、この時期の果物の様子を教えてください。
では、りんごの木から見てください。今年は花も早く咲き、花粉付けは4/16ごろに終わりました。今はもう実がついています。(小指の先位の実)

あっ!実が上を向いています。実は下へなるんじゃないんですか?

知らない人はみんなそう思っているみたいですが、実も光を求めて上へ向かって育つのです。やがて自分の重みで下に下がっていくのですが。ブドウも桃もそうですよ。

花粉付けはどのようにして行うのですか?蜂に頼むのですか?

さくらんぼのようなハウスなら蜂もできますが、当園では人手に頼っています。耳かきを10倍したような道具で丹念に花粉をつけて行きます。
巨峰の実です
また、木の種類によって開花時期が違い他の花粉を雌しべにつけられない時期があり、蜂には頼れないのです。

すると同種の木の花粉では実がならないのですか?

なりません。ですから必ず他の品種の木を数本育てています。その木の開花が違ってくるので人の手に頼るしかないのです。

そうなんですか。では実がなった後はどのような世話をするのですか?

選定があります。一本の枝に多すぎる実は育ちを悪くしますし、日光を当たり難くさせます。そこで選んで切り落としをするのです。その他にも育つに従いまた、果物の種類によって袋をかけ等の仕事が待っています。
くだらない質問かもしれませんが、例えば今こんなに実っているさくらんぼの種を自分の家で植えたら木になるんでしょうか?

残念ながらなりません。さし木で育てなければできません。少し詳しく説明しますと、台木にウィルスを持たない枝を培養しさし木にします。<右写真>ご覧ください。育つに従い台木より太い木になって行きます。

では、そうすればどこでも育てられるのでしょうか?

そうですね。でもたくさんの実がなることはまた別です。季節ごとの気温・日照時間等のさまざまな要素がおいしい実をたくさん付けてくれるかどうかの判断をします。ありがたいことに、ここ上田市は冬の寒さもあり、雪が少なく日照時間も恵まれています。おかげさまでと感謝しています。どんな地でもその辺をクリヤできればおいしい実ができることだと思います。
そうですか。この真っ赤に実ったさくらんぼを目の前にすると、一度チャレンジしてみたい気持ちになりました。でも日々の世話ができるか疑問ですね。
今日はお忙しい時期の貴重なお休みをいただきありがとうございました。まだ、冬の時期・収穫後のお話などお聞きしたいことがたくさんありましたが今回はここまでにさせていただきます。
また次の機会にぜひお願いします。

どうぞ、またお越しください。こちらこそありがとうございました。

この後、さくらんぼ摘みを体験させていただき採れたさくらんぼをいただいてしまいました。感謝に耐えませんでした。
収穫期をずらしたさくらんぼ
5月中旬頃だそうです。
家族一同お土産に大騒ぎでした。

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